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明暗を分けた2つのニュース

ホンダは今月20日、小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」を日本の顧客に初めて納入しました。自動車ではF1に参入しているホンダが、今度はジェット機を製造・販売するということで、注目を集めています。
日本国内では、ジェット機はまだまだ課題が多い分野ではありますが、同時に期待や可能性の大きい分野。メーカーとして、そして企業としての生き残りの方向性としても注目されます。
その翌日、ゴーン前会長が保釈を迎えるはずでしたが、再逮捕となり、引き続き身柄が拘束されることになったというニュースもありました。
長年にわたって日本経済をけん引してきた自動車メーカーのうち2社の明暗を分けたニュースという印象を持ちました。
電気自動車では先んじた動きがあった日産自動車ですが、今回のようにジェット機の製造・販売に踏み込んだホンダやソフトバンクとの提携を発表したトヨタに比べて、大きな変革期を迎えている自動車メーカーの中で、次世代を見据えた華やかな話題がないことが残念です。
ゴーン前会長を巡るごたごたとともに、「ゴーン学校」をきっかけにした組合員の雇用をめぐる紛争を一日も早く解決し、今まで以上に本来の業務に集中していただくことを期待します。
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2012年からの出来事~詳細編①~新人事制度による初めての評価 制度の悪用による嫌がらせ~

2012年4月、常務理事に就任したS氏は日産自動車人事部と調整しながら、新人事制度を財団に導入しました。
これまでは給与や賞与の額についてのルールはほとんどなく、業務の達成度合いにより、事務局長の独断で決められ、3人いた正社員の昇給額にはそれほど大きな差はなく、賞与についても年間4ヶ月程度となっていました。新人事制度では、給与については日産自動車の評価方法に倣ったコンピテンシーにより、賞与については業務の達成度合いにより決定する仕組みとなりました。
2013年4月に初めてのコンピテンシーによる評価結果が出たのですが、評価の根拠が、あまりにも事実に反していることに驚き、異論を訴えましたが、S氏は査定結果を変える気はないと断言しました。
多く事実に反する評価がありましたが、その中からいくつかを提示すると以下のようなものがありました。

「状況把握力」という項目では、
財団の主張する評価の根拠:一端メールを出すと返事が来るまで「来ない、来ない」と言って、他の業務に集中できない。他の仕事をしていないという判断を下した。
実際はどうだったか:具体的にいつのメールだったかの指摘がされませんでした。一般的なやり取りの中で「メールの返事が来ない」と言ったことはあったとしても、その返事が来るまで他の仕事をしないで待っていたなどという事実はありません。

「判断力」という項目では、
財団の主張する評価の根拠:出張する電車の時刻を調べるのに30分かかっていた。
実際はどうだったか:具体的にいつのどこへの出張か説明されませんでした。いずれにしろ出張先がどこであろうと、ネットで簡単に検索が可能な時代に30分かけていたということはあり得ません。むしろ、30分もかけるほうが難しいでしょう。

日産財団は、このコンピテンシー評価制度を客観的であると強調していますが、これでは結果ありきで評価を後付けしているとしか考えられません。
どのような指摘であっても、それが事実であり改めるべきことであれば、真摯に改めていくつもりです。しかし、日産財団は事実に反する理由で低く評価をしているのです。その状況は、現在もなお継続しています。

自動車業界が転換期を迎える中で

カルロス・ゴーン前会長の逮捕から4週間以上が経過しましたが、依然として日産自動車をめぐる報道は絶えることなく続いています。
日本を代表する企業で、かつ、知名度も高いため、いわばニュース性があるということなのでしょう。
報道には日産自動車に対して好意的なものもありますが、もちろん否定的なものもあります。真偽が疑われるもの、なるほどと思わせてくれるもの、ちょっとひどくないか? と思われるもの……数が多いこともあり、いろいろなニュースが混在しています。
ライドシェア、自動運転、脱化石燃料……今、自動車業界は大きな転換期を迎えていて、今後どのような変化を迎えていくのか、専門家でさえ予想が難しいと言われているそうです。
こうしたこともニュース性を高めている要因かもしれません。
今回のゴーン前会長の逮捕は、この自動車業界の転換期のひとつの象徴かもしれませんが、日産自動車にとって果たして吉と出るか凶と出るか?
いずれにしろ、今まで以上に本業に集中することが必要です。
ゴーン前会長の神格化の犠牲になった、組合員の雇用をめぐる紛争の早期解決を引き続き求めます。

亢竜有悔―こうりゅうくいあり

今回のタイトル「亢竜有悔」は中国の易経にある言葉です。
「亢竜」とは天に昇りつめた竜。勢いを極めておごり亢(たか)ぶればかえって悔いを残すことにもなるので良く慎むこと、という戒めの言葉です。
今回のカルロス・ゴーン前会長については、報道されている逮捕容疑では、必ずしも有罪にできないのではないか、などとも言われています。
しかし、有罪となるか否かは別にして、企業のトップとしての慎みが必要であったのではないかとの指摘は免れないのではないでしょうか。
そして、もうひとつ。カルロス・ゴーン前会長という竜がここまで昇りつめるのを周囲は、なぜ止めることができなかったのでしょうか。
むしろ、昇りつめることを援助していたような側面があったのではないでしょうか。そのひとつが、日産財団が運営をしていた「逆風下の変革リーダーシップ養成講座」です。
この間実施された5日間にわたる講座の最終日には、カルロス・ゴーン前会長との直接質疑がスケジュールされるなど、通称「ゴーン学校」と呼ばれていました。
今回のゴーン前会長の逮捕で、悔いを残すことになったのがゴーン前会長本人だけでは、日産自動車という企業の内にとっても外にとって好ましいこととは思えません。
ゴーン学校の設立・運営をきっかけにした本件の組合員は、まさに日産自動車によるゴーン前会長の神格化の犠牲です。引き続き、早期解決を求めます。
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Author:東京ユニオン
労働組合東京ユニオンの日産財団闘争を伝えるブログです。

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