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神奈川県労働委員会に抗議します!

去る7月11日、神奈川県労働委員会から日産財団事件の命令が出ました。
結果は残念ながら「棄却」。
現在、中央労働委員会に再審査の申し立てをしています。
もちろん、労働組合として反省すべき点がないわけではありませんが、組合が書面でも口頭でも一度も主張していないことを勝手に主張したとすり替えるなど、棄却とした理由や調査及び命令後の神奈川県労働委員会の対応について、強い不信感が拭えず以下の「抗議及び調査の要請」を送りました(詳細は以下をご覧ください)。
しかし、神奈川県労働委員会は書面が届いた直後に電話で「対応しない」と連絡をしてきました。
このため、組合としても本意ではありませんでしたが、組織内で検討した結果、郵送した書面を公開することにしました。

労働委員会は、労働三権を担保するための機関です。
その意味では労働組合にとってなくてはならない機関です。
しかし、残念ながら各地の労働委員会の中には年間の申し立て件数がゼロであったり数件というところもあると聴きます。
もちろん、労働組合が活動できていない、労働委員会を活用できていないということが原因です。
しかし、今回の神奈川県労働委員会の対応をみると、労働組合だけに原因を求めることはできないと感じています。
今後は労働委員会の在り方を含めて、このブログでも取り上げていきたいと思います。(関口)

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                                                             2019年8月29日
神奈川県労働委員会
会長 盛 誠吾 殿

            抗議及び調査の要請
                                                        労働組合 東京ユニオン
                                                         執行委員長 渡辺秀雄
                                                    担当者 副執行委員長 関口達矢

 令和元(2019)年7月11日に、貴労働委員会から日産財団事件の命令が公布されました。組合は、命令を不服として、現在、中央労働委員会に再審査の申し立てをしているところです。命令公布に合わせて貴労働委員会のホームページに掲載された「判断の要旨」を拝見しました。記載内容は、労働組合及び当該組合員に対して敵意や偏見を感じさせ名誉を著しく毀損しかねないと考えます。
 ホームページの記載では、まず「Aは財団が求める自己研鑽に取り組む姿勢を財団に見せたことはなく…」としています。ここでいう自己研鑽はTOEICを指していると思われますが、この記載では当該組合員はいっさいの自己研鑽を拒否していたかのような印象を与え、事実を捻じ曲げるものです。
 また「勤務時間中に居眠りを繰り返すAの健康状態では、昇格後の業務量及び職責に堪えることは困難」とも記載しています。組合は団体交渉で「居眠りではない」と主張し、また主治医とセカンドオピニオンの医師もいずれも通常業務に問題はないと診断しています。加えて、会社が「居眠り」と指摘した日時の中には、当該組合員が職場に不在である日も含まれるなど証拠として極めて脆弱であるにもかかわらずそれを認定したうえで、ホームページにも掲載しています。
 さらに「その後、財団は、Aに昇格試験を受験する機会を与え」とも記載していますが、そもそも昇格試験を受験する機会が与えられた理由は、貴労働委員会の提案による和解のプロセスだったはずです。この記載では本件申立以前に受験をさせたと解釈され、かつ、被申立人が積極的に与えたような印象を持たれる記述になっています。また「Aは受験したが、試験科目である質疑応答におけるAの回答内容からすると…」とし、命令では答えることを放棄した旨を記載されていますが、当日の録音を聴き、かつ、文字化した証拠をみれば、放棄などしていないことは明らかです。
 このような印象操作とも思えるような抜き出しは、とても貴労働委員会のホームページに記載されている「労働者の団結権の擁護及び労働関係の公正な調整」を行う行政機関とは思えません。貴労働委員会は、本件事件で曽根前理事長の証人調べに日程が変更になったことを申立人組合に通知をしないことがありました。被申立人代理人弁護士から告げるように手配した旨を回答しましたが、そもそも日程変更の手続きは、貴労働委員会が伝えるべき事柄であり、怠慢との指摘は免れないはずです。
 当該組合員は、現在も業務を取り上げられた状態で日常的にハラスメントを受けていることは、この間の書面でも縷々主張してきました。その当該組合員にとってみれば、ホームページの内容はセカンドハラスメントともいえるものです。厳重に抗議するとともに訂正を求めます。
 また、命令公布日の当日、被申立人は満面に笑みを浮かべ、棄却の命令を確信していたことを伺わせます。中央労働委員会で事前に命令内容が流出したことが問題になったばかりです。同様の出来事が貴労働委員会で発生したのであれば、極めて重大な情報漏洩です。徹底した調査を求めます。
 なお、ホームページの訂正及び情報漏洩の調査結果は、9月末日までに書面で回答を求めます。
                                                                 以 上
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日産自動車の不当労働行為事件が和解!

日産自動車を相手方とする中央労働委員会での不当労働行為事件がこのほど和解に至りました。
和解にあたって、組合から日産自動車に対して、いわば思いのたけを記載した「要請書」を読み上げてから手渡して終了となりました。
神奈川県労働委員会は、組合の主張にまったく応えようとせずに、過去の判例を機械的に当てはめて命令を出しました。
それぞれの労働委員会は独立した行政機関ですから、各事案に応じて判断することができるはずで、それが労働委員会としての矜持だったはずです。
いろいろな意味で残念だった事件が、中央労働委員会で和解できたことは、労働組合としても一定の意義があるものと考えます。

日産財団との紛争は今後も継続します。
引き続き、ご理解・ご支援をお願いします。(関口)

日産自動車の株主総会でビラ配布と質問を行いました!

日産自動車株主総会

先日開催された日産自動車の株主総会。 日産財団で継続している紛争、ハラスメントに主導的な役割を担っている日産自動車に声を届けるため、株主総会の会場前でブラを配布。多くの株主にビラを受け取ってもらいました。
また、日産自動車のファンで株主となっていた組合員も株主総会に出席。一番初めに質問をさせていただき、西川社長から「自分の責任においてきっちりと対処させていただきます」と回答いただきました。
今後、どのように対処していただいたのか、を確認させていただこうと思います。

神奈川県労働委員会に不当労働行為の救済申し立てをしていた事件は7月11日に命令書が公布されることになりました。
結果は追ってご連絡をします!

労働委員会の在り方を問う!~中労委に不服申立をしました

 ご報告が遅れましたが3月11日、日産財団での闘争に関連して日産自動車に申し込んだ団体交渉が拒否された件で、神奈川県労働委員会の命令が交付されました。
 結論は棄却です。直接の雇用関係にない、日産自動車に対する団体交渉拒否の申し立てですから、簡単でないことは十分に理解していました。しかし、事実の捉え方についてはまったく納得できません。
 3月15日には、コンビニ店長(加盟者)が団体交渉を拒否された事件での中央労働委員会の命令が交付されました。東京都労働委員会と岡山県労働委員会が団体交渉拒否を不当労働行為とした命令に対し、中央労働委員会は不当労働行為にあたらないと逆転の命令を交付したのです。
 日産自動車事件は日産自動車の使用者性、中央労働委員会での事件はコンビニ店長(加盟者)の労働者性がそれぞれ問題になっています。
 団体交渉は話し合いによって労働条件を決定する場です。労働組合から見た団体交渉の相手方が、決定権を持っていなければ労働条件を決定する話し合いになりません。
 そして、労働委員会は労働三権を守るため、労働組合の活動や権利を擁護するための機関です。裁判所などとはその性格はまったく異なります。公益委員、労使委員はそれぞれ、労働委員会の委員としての矜持をもって取り組んでいました。
 その昔、東京都労働委員会の会長だった石川吉右衛門東京大学名誉教授は、経営者の態度があまりにも悪かったことに憤り「他は知らんが、我が東京都労働委員会は不当労働行為とする!」と言い放ち、労働組合を救済する命令を公布したという話をベテランの某弁護士から聞いたことがあります。
 ここまでとは言いませんが、労働委員会は判例などばかりを気にするのではなく、現実の労働現場でどうすれば良好な労使関係がつくれるのか、生身の労働者をどうすれば救えるのか、を基準に労働委員会としての矜持を忘れずにいてほしいと思います。

 なお、日産自動車事件は3月20日に中央労働委員会に不服申し立てを行いました。私自身、中央労働委員会は2度目。前回は、公益委員、労働者委員、使用者委員を前にして会社側の代理人弁護士と怒鳴りあいを繰り広げるという、とってもファンキーな思い出があります。今回は、どんな思い出ができるか、わくわくしております。(関口)

ゴーン前会長が保釈されます!

逮捕・拘留されていた日産自動車のゴーン前会長が保釈されるとの報道がありました。
逮捕から一貫して起訴内容について否認を続けてきたゴーン前会長。拘留期間は逮捕から108日--長すぎると、国際的に非難を浴びてきましたが、この度、多額の保釈金を払って保釈されることになりました。
勾留理由開示手続きの法廷では強気の姿を見せていましたが、ルノーの会長職を辞任するなど社会的な立場を弱めています。
「人生を日産の復活に捧げてきた」とのコメントが報じられています。
保釈された際には短時間の記者会見を開催するとのことです。
いろいろ制約はあると思いますが、何をどのように話すのか注目が集まるところです。

その日産自動車に対して、東京ユニオンが団体交渉拒否で救済の申し立てをしていた事件の命令が3月11日に出されることになりました。
本件争いは通称・ゴーン学校の設立・運営をきっかけにして始まっています。
ゴーン前会長の保釈と軌を一にしており、少し因縁のようなものを感じています。
私たちは望むものではありませんが、命令内容にかかわらず、当面、争いは続くことが予想されます。
引き続き、ご理解・ご支援をお願いします。
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Author:東京ユニオン
労働組合東京ユニオンの日産財団闘争を伝えるブログです。

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